絵本を描くこと


「いま、この時代を生きる人たちへ、この時代を生きる者から贈りたい」

そんな思いで絵本を描いています。

 

子どもを含め、私たちを取り巻く現代の環境は目まぐるしく、世の中の変化も激しい昨今です。

それは、私たちが育てられたのと同じように子どもたちを育てればいい、というような子育てが通用しない時代とも言えます。

かつては常識だったことが、今は常識ではなく、個人それぞれの考え方や生き方も、広く認められるようになりました。

けれども一方で、人の心や本質、大人が子どもに伝えていきたい大事な思いというのは、普遍的なのではないでしょうか。

だからこそ、「いま、この時代を生きる人たちへ、この時代を生きる者から贈りたい」と思います。

それは過去の名曲が、現代の音楽家によっていま奏でられるのと似ています。

 

子どもは、子ども時代を十分に生きることが必要であり、絵本(フィクション)はその世界をより豊かなものにしてくれます。

『すべての子供たちが、幸福な子供時代を過ごせるように』

幸福な子供時代を過ごすことが、人が生きていく力の源になると信じています。

また、読み手である保護者・養育者の皆様も、子どもと一緒に子どもの世界を楽しんでほしいと願っています。

 

生まれた時から大人、という人は存在しません。

皆、子供時代があります。

それならば、絵本(フィクション)は現在子供の人、かつて子供だった人、全ての人にひらかれたものであるはずです。

もしかすると、絵本(フィクション)はこの困難な時代を生き抜く、大人にこそ必要なのではないかとさえ思います。

素敵なあなたと、素敵な絵本との出会いがありますように。

 

 

 


絵本の販売


さいとうれいの絵本の購入には、 二通りの方法があります。

①Amazon.co.jp から購入

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 こちらから詳細をご連絡いたします。

 


お知らせ

 

最近はAmazon kindleの普及に伴い、印刷された絵本より、データで多く読まれるようになりました。

そこで、只今さいとうれいの新刊の絵本の印刷は見合わせているところです。

新刊にご興味のある方は、どうぞkindleにてご覧ください。

このページでも、新刊情報を載せていきます。

 

良い絵本と出会えますように!

                                          2022年6月  さいとうれい


2021年9月4日発売

「りゅうとヨータの 

     おちゃのじかん」

愛本出版

kindle版 くわしくはこちらから

 

【内容紹介】

おちゃの時間は、好きですか?
好きなお菓子と、香りのいい飲み物。
いそがしい日常の中にも、「ほっ」と息のつけるひと時。
そのゆとりの時間を、誰と過ごしたいと思いますか?
相手が誰であれ、信頼できる相手と過ごすおちゃの時間はかけがえのないものです。

この物語はヨータという青年が、りゅうを退治する為に、まちを出る所からはじまります。
りゅうはまちで食べ物を奪っていく、悪者です。
ヨータはなんとかりゅうたちの住処である、「りゅうのしま」の前まで辿り着きます。
けれども、「りゅうのしま」の前には荒れ狂う海がひろがっていて、渡ることができません。
そんな時、ヨータはしろいりゅうと出会いました。そのりゅうは、おちゃやお菓子がすきなやさしいりゅうでした。
ヨータはしろいりゅうと「りゅうのしま」へ渡り、りゅうを退治しようとします。
ところが、しろいりゅうはヨータに、おもいがけないやり方をおしえてくれます・・・。

 


2020年11月25日発売

「ひまだなぁ」

愛本出版

キンドル版 詳しくはこちらから

 

【内容紹介】

テレビやスマホなどのメディアは、大人も子どもも、楽しませてくれます。
日常生活を送るためにも、必要なものになりました。
情報の洪水のような環境のなかで、今を生きる子どもたちは成長していきます。
メディアが与えてくれる楽しみはよいものです。
ただ、メディアが与えてくれる娯楽ばかりを追っていると、忘れてしまうものもあります。
「自分でなにかをつくることができる」よろこびです。
私たちの創造性は「ひま」という、非生産的に思える時間から、生まれてくるのかもしれません。
ゆうくんは、「ひま」な時間に、真っ暗で何もない世界に放り込まれます。
何もない世界で、ゆうくんの「なにかをつくりたい」気持ちがどんどん広がっていくのです。
ゆうくんが真っ暗な世界で培われた心は、やがて現実にも影響を与えます。

 


2020年8月17日発売

「怪物とふしぎな少年」

愛本出版

キンドル版 詳しくはこちらから

 

【出版社からのコメント】

小学生である主人公の姿を通して、だれの心にも存在する大きな葛藤を描いています。 「大人になろうとする自分」と「子どもの自分」が私たちのなかにはいます。 子どもの自分は、「本当はあれがしてみたかった、これがしてみたかった」とつぶやいています。 「大人であろうとする自分」はその小さな声を押しつぶして、「そんなことはしていられない」と叫びます。 「子どもの自分」の声は、社会の圧力や人々からの無言の期待や評価により、小さくなってしまうかもしれません。 しかし、決して消えることなく、「自分の本当の気持ち」を静かに示し続けています。 「大人」と「子ども」の自分が繰り返す葛藤と、そんな自分が手をつないでいくことの大切さを、「怪物との戦い」を通して描き出しています。 どうすればいいか心が迷っているとき、これからの生き方を考えているとき、 自分の本当の気持ちに向き合えなくなっているとき、 自分がしたいことを見失ってしまっているとき、心に響く声を聴いてみるようにと、 優しく背中を押してくれるイラスト絵本です。 ※本書は90ページ程度のイラストと簡潔な文章からなる作品です。 


さいとうれい 絵本の紹介

ぼく、プレゼント

 もらえるかな?

愛本出版

キンドル版 

絵本(ソフトカバー)版

 

●内容紹介

〈けいた〉はいじわるな男の子。 おかあさんの言うこともきかず、おとうとにもともだちにも、悪いことをしました。 今日はクリスマス・イブ。 サンタさんが来てくれる日です。 けいたはふと、不安になりました。 「サンタさんは、いい子のところにプレゼントをもってきてくれるんだった。 ぼく、今日もぜんぜんいい子じゃなかったぞ。 ぼくプレゼント、もらえるかな」? じりじりした気持ちで待ちますが、なかなかサンタさんは来てくれません。 そんなとき、袋をかついだおじいさんが窓の外に見えました。 けいたはサンタさんのあとを追って、家を飛び出しました――。 「いい子にしていなきゃ、サンタさんはプレゼントをくれない」 そんな言葉が、クリスマスが近づくと家々には飛び交います。 子どもは、プレゼントをもらうために、なんとか「いい子」になろうとがんばったり、自分のした悪いことを思い出して、不安に思ったりします。 でも、本当のところはどうなのでしょう? 「いい子ってどんな子」? 「いい子じゃないと、プレゼントもらえないの」? 〈けいた〉とサンタさんの出会いを通して、 子どもの真剣な問いかけと、サンタさんの答えを描いている絵本です。 「愛ってなんだろう」? 「子どもを大事にするってどういうこと」? そんな風に問いかけている大人の方々にも、ぜひ読んで頂きたいクリスマスの夜の物語。


ぼくのにわの 

    とのさま

愛本出版

kindle版

 

【内容紹介】

 

 ぼくの庭は、暗くて草木がしげっていて、気味が悪い。 ある日、お父さんが庭の草を全部取ってしまおうと言ったので、ぼくも賛成した。 庭がきれいになったら、すっきりして気持ちがいいと思ったから。 ところが、なくしてしまったスーパーボールを探しに庭の草むらに入ってみると、そこは「とのさま」と呼ばれる、巨大バッタのすみかだった。

バッタたちと時も忘れて遊ぶことで、ぼくにとって庭はとても大切な場所になった・・・。 ぼくとバッタたちの楽しくて不思議な交流を描く物語。

よろこびに踊る心で虫を追いかけた思い出を持つ大人、虫の世界に楽しみや驚きを見つける子どものための絵本です。


『しょうたと

      ほしのふね』

愛本出版

キンドル版

絵本(ソフトカバー)版 

 

【内容紹介】

 

〈しょうた〉は宿題や習い事に追われる忙しい子ども。 そんなしょうたの部屋にある日、窓からはしごが飛び込んできます。 新しい世界を見てみたいと思ったしょうたは、はしごをのぼっていきました。 はしごの先は、空を飛ぶ舟につながっていました。 しょうたはそこで〈星を釣る〉仕事をすることになります。 舟での不思議な出会いやできごとが、しょうたを変えていきます。

 夢を追いかける人、夢がわからなくなった人、夢を摘んでしまう人、夢を消してしまう社会、夢を見失った人たち・・・。 子どもの純粋な心や、新しい世界へのあこがれ、将来の冒険へと踏み出す気持ちを見失ったり、読み返してほしい子どもと大人の物語です。

※第33回 日産 童話と絵本のグランプリにて、佳作に入賞した作品です


『ねがいごと 

     ひとつだけ』

愛本出版

キンドル版

絵本(ソフトカバー)版 

 

【内容紹介】

 

『ぼく』は、なんでもねがいがかなうという流れ星を、妹のゆいと探しに出かけます。運よく『ぼく』は流れ星を見つけますが、ゆいは「自分もほしい!」と泣き出しました。でも、流れ星がかなえてくれるねがいごとはたったひとつだけ。『ぼく』はゆいを無視して、何をねがうか、考え始めました・・・。

 

「ねがいごとが、ひとつだけかなうとしたら、あなたはどんなことをながいますか」だれでも、一度は考えたことがあるだろうこの想いを、子どものまなざしで見つめます。一番かなえたいねがいとは、何なのでしょうか。あなたなら、どんなねがいをかなえたいですか。人は時としてわがままなもの。自分のねがいを大事にするあまり、人を傷つけたりします。けれど、だれかが傷つくねがいは、本当ではないかもしれません。

 

心の奥底にある「本当のねがい」を、流れ星がキラリと照らしてくれます。子供といっしょに大切なことをみつけるために、読んでいただきたい子どもと大人の絵本です。

 

 

 


『ヨベルのうた』

愛本出版

キンドル版

絵本(ソフトカバー)版 

 

【内容紹介】

 

ヨベルはうたうのがだいすきな、ふしぎなカラス。ほかのカラスはエサさがしにいそがしいのに、ヨベルだけは、うたばかりうたってすごしています。そんなヨベルはなかまのカラスからへんに思われて、カラスのむらがいごこちわるくなってしまい、ただひとり、もりでくらすようになります。ところが、そんなひとりぼっちでかわりもののヨベルが、やがてばかにしていたむらのカラスたちを、うたうことですくうことになります・・・。

「すきなこと」をするとき、だれかに反対されたり、よく思われなかったりすることがあります。すきなことをするために、ひとりぼっちになってしまうこともあります。でも、すきなことをし続けていくと、自分にしかできないことができるようになり、自分にしかたすけられない人を、たすけることができるようになるでしょう。「すきなこと」をすることは、たいへんです。でも、たのしくとても幸せなことです。「すきなことをする」大切さを、ヨベルのうたが教えてくれます。